村田観世音菩薩縁起

三十三観世音菩薩  三十三観世音菩薩は、昔定龍寺の本尊でありました。定龍寺は、弘仁3年(813)人皇五十二代嵯峨天皇の御代に弘法大師の御開山で、現在の村田町白鳥神社西隣りに併祀されていましたが、明治初年の神仏分離令布告に伴い、定龍寺は廃寺となり、御本尊三十三観世音菩薩は、明治十一年当院に遷座されました。
 尚定龍寺秘仏十一面観世音菩薩は、昭和五十四年六月十七日村田観世音菩薩の御遷座百年祭りに当り、白鳥神社より遷宮され、観音堂の内陣に奉祀されました。
 更に青銅製聖観世音菩薩は、昭和五十年十一月十日仙台市千葉三二郎氏の寄進によって建立されました。
 これらの三十三観世音菩薩、十一面観世音菩薩、聖観世音菩薩を総括して村田観世音菩薩と称されています。
 毎年6月17日大祭法要が営まれます。